MR2にはSR2というレカロシートがオプションで設定されていたらしい。
自分のMR2はその設定のようで、↓の写真のようなシートになっている。
いう間でもなく、レカロシートってのは有名であって、
普通有難がられるものであって、
付いていて悪い事はないのだが、
このいわゆる「ルマンカラー」というシートのデザインが、
私にはど~~みてもバスのシートにしか思えず、
いったい何考えてこんなデザインにしたのか理解できない。
ルマンシートがカッコイイってのは冗談とかしか思えないのだ…正直。
そう、NBが革シートであったからというのもあり、
ファブリックのシートというのも、どーも嫌だった。
というのは、わりと潔癖症なところがあるので、
革シートは拭きまくれてありがたかったのだ。
それがこの布シートじゃあ、濡れたら染み込むし良い事ない。
しかもなんか甘い匂いがする。嫌いな匂いというわけではないものの、
これが前オーナー達の汗や皮脂の匂いだったとすれば…ちょっと嫌である。
というわけで。
シートをカバーする。
ドーンと革シートに変えれたら最高だが、
せっかくレカロなんだし、そしてシートなんか替えたら高いし、
とか思っていると、革のシートカバーというものがあることがわかり、
悩みに悩みぬいた末に買ってしまった。
買おうかなと思ったが、1脚分ならまだしも、
片方だけ付けてもダサイし、
(というか運転席が革シートで助手席がレカロって、普通逆だろって感じですよね。)
2つ買うとそこそこ値段がするので悩んだ末、
いざ買おう!! と思えばちょうど欠品しており、
さらに入荷するまでの2か月くらい悩みまくって、
入荷されたのに気づいてからも悩みまくり、
最終的にやっぱり買った… のであった。
サイズ感は良い感じ?
レカロシート用というだけあって、
見た感じピッタリ合いそうな雰囲気ではある。
新品のレカロシートではないので当たり前だが、ところどころ合わないのは仕方ない。
と思ったら、助手席座面部分がだいぶブカブカ。もしかしたら助手席はSR2ではなくSR3にされてたのかも…
SR2とSR3の違いはネットで探しても肩の部分の張り出しの大きさだとしか判らなかったので、
座面についてはノーマークだった。いや、実際のところSR3なのかどうかも分からないんだけども。
取り付けはベルトホールが難関
取り付けする中で、一番の難関は、
後頭部付近にあるシートベルトホールにカバーを埋め込んでいく作業であると、
色んなサイトで見ていたが、
いざやってみたら、思ってたより大変である。10倍くらい大変である。
というか、作業しているとあまりにも難しいので、
多くの人が大変だったけど出来ました!とか言ってるのが俄かに信じられなくなり、
あれは実は噓なんちゃうんか?と疑ってしまうほどであった…
説明書を見ても、結構力が要りますくらいの事しか書いておらず、
正直全然役に立たない。
「結構コツが要ります。」みたいな、微笑混じりのコメントは信用できない。
いや、決して嘘を書いているわけではなく、
確かに今、取り付けてどうだった?と聞かれたら、
「いや~結構コツが要る感じでー大変でしたよ~笑」
みたいな事を自分でも言ってしまうと思う。
しかし、やってる最中はと言うと、
「なんやねんこれ、全然入らんな!!怒」
って感じだった。多分、ネット上に書いている人も同じだろうと思うのである。
記事を書く時点くらいになると上手くできてホッとした安堵の心から、
微笑レベルで書いてしまうというわけだ。
作業前の注意
この作業は結構大変である。
「ちょっくら、買い物へ出かける前に、買ったシートカバーを付けてから出かけるぞ~」
なんてテンションでスタートしてしまえば、
間違いなく予定を大幅に遅らせる事になる。
しかも結構イラつく。
暑い日にやれば汗だくになること間違いなし。
夕方にやれば蚊が寄って来て悲惨な目にあうことに注意してもらいたい。
多分正解はシートを外して、
快適環境で取り組む事だろうが、
それはそれで大変である。
肝心のコツとは
自分が思うコツは、
まず片側の端だけでも嵌め込む事。
破るくらいの勢いでカバーの開口部を手で引っ張って開きまくって片側をあてがう。
仮に左側から入れようとしたとき、
例えば左下や左上から順に入れて行こう等としてはダメである。
入ってない部分の復元力によって、入れ終わった部分がすぐに戻ってしまう。
コツは、左側なら左側全部一気にベルトホールに引っ掛けるようにやる事である。
まずはベルトホールの深くまで入れなくてもいいので、引っ掛ける程度でも、
とにかく左側のU字の部分全部を沿わせるようにする。
付属のヘラを使うのだが、
細い方の方が深く入って良さそうに見せかけて、
実は太い方の方が有用である。(個人的に)
押し込んで、引き抜くときに摩擦で一緒に戻って来てしまわないように、
カバーは抑えながら引き抜くようにするのがコツ。
そして、左側を奥の方まで押し込んだあとは、
下の図のように右側へ引っ張る。
ベルトホールは上から見た断面が、
極端に言えば
工
↑こうなってるので、引っ張ることでより内側に引っ掛けるようにする。
そうすると、右側を入れる時にシートの開口部がベルトホールに近づくので作業し易い。
なんとか完成
結構苦労したが、なんとかなった。
ところどころシワ寄ってるけど。
車内の匂いが革シートの強烈な新車臭になった。
正直結構キツイ。しばらくすればマシになるかな?
見た目はカッコイイので、おすすめである。
これで、RECARO感は無くなってしまったが、
あと10年後も乗ってたとしても、
レカロシートにしてる、いちびりオッサン感が薄らぐはずである。
クラシックスポーツカーに乗る渋いおっさん。でありたい。